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井口資仁、ホワイトソックス時代に「未熟さ」を指摘された技術とは

井口資仁監督に聞く。Q8.日米でプレーされて感じる「野球技術」の差はなんでしょうか?

ホワイトソックス時代にコーチに言われたこと

 状況によっては、打球に対して逆シングルで捕球しに行かなければならない場合もあるでしょう。日本では雑で軽いプレーだと判断されてしまうものであっても僕は、アウトにするためのチャレンジがそこにあるならば、決して軽いプレーだとは思いません。

 

 僕はホワイトソックスに移籍した時、コーチから逆シングルでのグラブ捌きの未熟さを指摘されました。スプリングトレーニングでは、全体練習の後に個別で特訓を受けたことさえあります。

 セカンドにとって逆シングルが必要になる打球……つまりセンター前へ抜けるかという打球に対して、正面に回り込む必要はない。スライディングしながら捕球してもいいから、とにかく一連の動作でファーストへ送球することまでを考えろ。特訓をしてくれたジョーイ・コーラ三塁ベースコーチからはそう言われました。

 内野手は捕球するのが目的ではない。ファーストでアウトに刺すことが仕事なのだ。日本球界全体でそういう意識にならなければ、内野手の技術の差はなかなか埋まらないでしょうね。

〈明日の質問は…「Q9.監督オファーを受けたときの心境と決断の理由は?」です〉

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井口 資仁

いぐち ただひと

1974年12月4日生まれ。東京都田無市(現:西東京市)出身。千葉ロッテマリーンズ監督。97年逆指名で福岡ダイエーホークス(現:ソフトバンクホークス)に入団。走攻守三拍子揃った選手としてレギュラーとして活躍する。2005年にはシカゴホワイトソックスに入団。ワールドチャンピオンに二度輝く。その後、09年に千葉ロッテで日本復帰。昨年現役引退を発表。


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